
ベトナム進出はなぜ難しいのか?日本企業が失敗する本当の理由と現実的な対策
「ベトナム進出 ビジネス 難しい」で検索する方は、だいたい次のどちらかです。
① これから進出したいが不安 ② すでに動いたが成果が出ていない
先に結論を言います。
ベトナム進出は簡単ではありません。
ただし、難しさの正体を理解して「小さく試して判断」できれば、無駄な失敗は確実に減らせます。
ベトナム進出ビジネスが「難しい」と言われる理由
1. 市場が成長している=自社商品が売れるわけではない
ベトナムは成長市場です。
しかしそれは市場全体の話であって、あなたの商品が売れる保証ではありません。
「人口が若い」「景気が良い」「日系企業が増えている」だけで突っ込むと、高確率でコケます。
2. ベトナムB2Bは「会えば売れる」文化ではない
日本企業がやりがちな誤解がこれです。
「まずアポを取って、会って説明すれば何とかなる」
ベトナムのB2Bは、逆です。
- 先に資料
- 次に価格
- 次に条件
- 最後に「会う価値があるか」を判断
資料が弱い、価格が荒い、条件が曖昧。これだけで「検討終了」になります。
ここで日本側が「ベトナムは難しい」と感じやすいのですが、原因は設計不足です。
3. 現地法人設立が“スタート地点”になってしまう罠
正直に言います。法人を作った瞬間に売れるケースはほぼありません。
むしろ固定費・採用・管理が増え、「撤退しづらい状態」になります。
進出で一番高いコストは、売れないまま続けることです。
4. 営業代行に任せても売れないケースが多い現実
営業代行が悪いのではなく、設計が無い丸投げが危険です。
ありがちなパターンは以下です。
- 「アポ数」だけが成果になる(売上に結びつかない)
- ターゲットや訴求がズレたまま走る
- フォロー設計がなく、商談が死ぬ
結果、判断材料が揃わず「よく分からないけど撤退」という最悪の終わり方になります。
5. 撤退判断を決めずに進出してしまう
成功企業は最初に決めています。
「売れなければやめる条件」を。
失敗企業は条件を決めず、気づいたら1〜3年経ち、固定費だけが積み上がります。
よくある日本企業の失敗パターン
価格と市場適合性を検証せずに営業を始める
価格が合っていない商品は、どれだけ営業しても売れません。
ベトナムは価格だけで決まる市場ではありませんが、
「価格が許容レンジに入っているか」の検証なしで走るのは事故です。
ベトナム側の意思決定プロセスを誤解している
「担当者が気に入った=決まる」ではありません。
社内承認、オーナー判断、既存サプライヤーの関係など、
日本と違う“現場の論理”が普通にあります。
ここを理解せずに押すと、空回りします。
売れない原因が分からないまま時間だけが過ぎる
本当の失敗は「売れない」ではなく、売れない理由が分からない状態です。
これを防ぐには、最初から「検証設計(何を見て判断するか)」が必要です。
それでも「ベトナム進出=無理」ではない理由
小さく・短期間で市場を試せばリスクは抑えられる
いきなり大投資をしない。法人を作らない。固定費を背負わない。
まずは小さく試して、反応を取る。これが現実解です。
数字と反応で「やる/やめる」を決めれば失敗しない
重要なのは、成功物語ではありません。
「やる価値があるか」「撤退すべきか」を早く決めることです。
進出の失敗コストは、判断が遅いほど膨らみます。
ベトナム進出で失敗しないための現実的な進め方
1) 最初から現地法人を作らない
法人設立は「進出の手段」であって「販路の保証」ではありません。
まずは販売の筋が見えるまで、固定費を背負わないほうが合理的です。
2) 90日で市場を検証する
だらだらやらない。期限を切る。
例として90日なら、以下を最低限押さえます。
- ターゲット定義(業種・規模・商流)
- 資料整備(提案書・価格・導入条件)
- 現地での接触(問い合わせ/紹介/商談)
- 反応の記録(何が刺さり、何が刺さらないか)
- 継続可否の判断(やる/やめる/条件変更)
3) 営業結果を「感覚」ではなく「判断材料」にする
「良さそう」「雰囲気は悪くない」は不要です。
見るべきは、以下です。
- 価格の抵抗感(高い/安い/妥当)
- 意思決定者の関与(担当者止まりか、上が動くか)
- 次アクションの発生(サンプル/見積/条件交渉が出るか)
- リピート性・継続性(単発で終わる構造か)
まとめ|ベトナム進出は難しいが、判断できれば怖くない
ベトナム進出ビジネスが難しい理由は、根性不足ではありません。
多くは準備不足と判断不能が原因です。
だから最初にやるべきは、成功する計画ではなく、失敗を早く確定させる設計です。
売れないなら、やらない。これは逃げではなく、経営判断です。


